1.「好きな色」ではなく「落ち着いた色」をベースにする
失敗したくないという方はとにかくまず茶系、ベージュ系、グレー系などの「落ち着いた色」をベースに選びましょう。
外壁の色は、洋服や髪色と違って、気に入らなかったらすぐに変えられるものではありません。
塗替え費用として少なくとも50万以上はかかってくるからです。
よって、赤系、青系、などの原色や派手な色を選ぶのではなく、上記の落ち着いた色を選んでおくことでそこまで大きな失敗に繋がることはありません。
2.汚れが目立ちにくい色を選ぶ
お家が幹線道路沿いにある、川が近くにあり藻やカビが生えやすい環境にある、などという方が外壁の色選びに失敗しない為に注意した方がいいこととして、「汚れへの配慮」です。
配色や艶感を考えて色を決めたはいいものの、結局汚れで美観が損なわれてしまった…というのは避けたい事態です。
塗料の性能として汚れがつきにくくなる機能がついた塗料を使用する、というのもひとつの手ですが、選ぶ色によって解決されることもあります。
【汚れの目立ちにくい色】
①グレー
外壁に付着する汚れには様々なものがありますが、ほとんどの汚れの色は中間色(砂や土埃は薄茶・黄土色で、苔やカビは緑を含んだ薄茶のような色)です。
グレーはそのほとんどをカモフラージュしてくれます。
②ベージュ系(アイボリー、薄いブラウン)
グレー色と同様に、煤煙や黄砂などの汚れが付着しても色が同化するため、汚れがあまり目立ちません。
【汚れの目立つ色】
スタイリッシュな印象に決まりそうな白や黒は実は汚れが最も目立ちやすい色です。
外壁の汚れは中間色のものが多く、下図をご覧いただいてもお分かりのように白や黒と色のコントラストが大きいため汚れが目立ってしまう恐れがあります。
②赤系
赤系の色は青系の色に比べて色あせが起こりやすい傾向にあります。
古びた道路標識を見ても赤い部分だけ見事に色あせが起こっていますが、これも赤や紫などは、紫外線などの波長が短い色を吸収しやすく、色あせが起こりやすいためです。