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塗装の話で耳にするケレンとは?目的や種類も合わせて解説します!
2022年07月13日(水)
住宅の塗装の話で「ケレン」を耳にしたが、いまいち意味が分からないとお困りの方はいらっしゃいませんか。
ケレンは塗装の前に行う下地処理を指すため、しっかり施工の目的を理解しておくことが大切です。
そこで今回は、塗装におけるケレンについて解説します。
□塗装でのケレンとは
「ケレン」とは、そもそも英語のクリーンがなまった言葉と言われていて、素地調整を意味します。
塗装においては、鉄部に対して行う下地処理のことをケレンと呼びます。
ケレンを行う目的は大きく2つに分けられます。
*塗布面を整える
塗料が長く残るためには、塗布面にしっかり密着していることが不可欠です。
サビや水分、砂ぼこりなどの汚れがついている面の上から塗料を塗っても、すぐに剝がれ落ちてしまいます。
塗料の効果を落としてしまう汚れを取り除くために、ケレンを行い、塗る面をしっかり整えておく必要があります。
*付着性をよくする
ケレンを行うことにより、面に凹凸がつき塗料が付着しやすくなります。
わざわざ凹凸を付ける必要があるのか疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ざらざらな面は塗料が落ちにくくなります。
きれいにふき取りやすいツルツルな鏡の逆であると考えると分かりやすいでしょう。
□ケレンの種類とは
ケレンは用途に合わせて4種類のものから適切なものを選ぶ必要があります。
ここでは、その4種類のケレンを解説します。
1つ目は、ケレン1種です。
これは、サビが激しくかなり状態が悪い面に対して行い、研削材を高圧で吹き付けて表面のサビを剝がす処理です。
ただし、一般的住宅で行われることはまずなく、部材の交換という形で解決することになります。
2つ目は、ケレン2種です。
サビ面積30パーセント以上という、ケレン1種ほどではありませんが比較的サビのひどい面を電動工具で削ります。
サビを取り除くために手間がかかってしまう可能性が考えられます。
3つ目は、ケレン3種です。
サビ面積が5〜30パーセントという少なめの場合に該当し、ケレンの中で特に多いのがこちらです。
やすりやワイヤーブラシなどを使って手動でサビ取りをします。
4つ目は、ケレン4種です。
サビ面積が5パーセント未満で、工具を使わずにほうきやサンドペーパーで解決できることも多くあります。
汚れが少ないので、表面を洗い流すだけで終わるケースもあります。
□まとめ
今回は、ケレンの目的と種類について解説しました。
ケレンを行うことで、塗料の寿命はグンと延びます。
ケレンを取り入れる際は、種類を適切に選択して行いましょう。
塗装に関してお悩みをお持ちの方は、ぜひ当社にお気軽にご相談ください。
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