モニエル瓦を検討中の方に知っていただきたいことがあります。
それは、モニエル瓦の特徴についてです。
特徴について詳しく知ることは、施工時の安心にも繋がります。
そこで、今回は、モニエル瓦の特徴とその塗装について解説します。

□モニエル瓦の特徴を解説！

モニエル瓦とは、ヨーロッパで生まれたセメント瓦の一種です。
正確には、セメントと川砂を混ぜて作られる乾式コンクリート瓦のことをモニエル瓦と言います。
主成分がセメントなので、瓦に塗装しない限り瓦自体に防水性能はありません。

前述したとおり、モニエル瓦はセメント瓦の一種ですが、表面が特殊であるため通常のセメント瓦とは少し異なります。

モニエル瓦には、着色スラリーと呼ばれるセメントの着色剤が厚めに塗られています。
さらに、その上からアクリル樹脂系のクリアー塗料で覆ってようやく完成します。

塗料を施したモニエル瓦は施工性がよく、豪雨や強風にも耐える防水性能があり、断熱性や耐震性にも優れています。
また、デザインも高くバリエーションが豊富で、非常に有能な屋根材と言えます。

着色スラリーが施されているため、表面にスラリー層と呼ばれるものがあります。
このスラリー層が残っている状態でさらに上から塗装した場合、古く劣化したスラリー層と一緒に塗装が剥がれる要因になる可能性が非常に高くなります。
そのため、スラリー層はしっかりと取り除いてから塗装しなければなりません。

モニエル瓦を使用する際には、スラリー層や特徴などをしっかりと確認した上で注意深く使用することで、丈夫な瓦になるでしょう。

□モニエル瓦用の塗料について解説！

たくさんの種類がある瓦の中でも、モニエル瓦に特化したモニエル瓦用の塗料があります。
塗料を選ぶ際は、モニエル瓦用の塗料を選べば失敗はほとんどないでしょう。
スラリー層での塗装の剥がれの要因とならないようにガードしてくれます。

また、あらゆる素材に対応できる高密着性が特徴の塗料を選ぶのも良いでしょう。
さらに、2回塗りでしっかりと仕上がる塗料を使うことで、使用量を抑えられ、人件費や塗料代のコストカットにつながります。

塗料一つで、コストカットや、質の向上が期待できるので、この記事を参考に希望に沿った塗料を探すことをおすすめします。

□まとめ

今回は、モニエル瓦について解説しました。
瓦はたくさん種類がある上に、塗装方法も瓦によって様々です。
一種類についてだけでも、知っておくだけでご自身の希望に合った瓦を見つけやすいでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考にして、最適な瓦を見つけてくださいね。